2013年12月23日月曜日

外的要因が変えていくんじゃね? COP19レヴュー

もう一月遅れなんですけれど。だらだらと振り返ってみたいです。

環境省 国連気候変動枠組条約締約国会議(COP19)及び京都議定書第9回締約国会合(COP/MOP9)について(結果概要)
これはね。わざとやってるんじゃないの。「…気候資金を拡大するための更新した戦略・アプローチについて、隔年のサブミッションを用意するよう求めた」。
たぶんスタッフは本当にこういう喋り方をしてるんだろうな。もう少し日本語にしようぜ。
あと安倍はんは「美しい星に向けた行動(Actions for Cool Earth:ACE)」なんてことを。テレビでやってるんすか。ほんとにこの人「美しい」好きね。
この際"cool"を「ヤバい」とかに置き換えたほうが面白いんじゃないでしょうか。ヤバいぜ、この星、いろいろな意味で、みたいな。なんだかいろいろ意味で冗談にならないので自粛します。

そして外務省がこんなもの書いてました。
攻めの地球温暖化外交戦略の策定 平成25年11月15日
フイた。
意気軒昂な感じがいいと思います。何しろ「攻め」ですから。

2013年12月22日日曜日

Gingerさんとの17年

"Earth vs the Wildhearts"のリリースから20年ということで、来日公演があったらしい。全然しらんかった。あのレコードも93年の作品でしたか。
日本語版ホームページまである名うての親日家として、今だ暑苦しい支持があるようです。順調に円をポンドに換金できているようで、結構なことです。

昨年もジンジャーさんはGinger Wildheart名義で"100%"("555%"も)を出していて、今年も同じワイルドハートさん名義でレコード出てました。相変わらず多作ですね。

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そして知らなかったんだけれど、駐日英国大使館は"British music in Japan"というFBページを作っていて、いよいよ彼奴らは国策として日本で外貨を稼ぐつもりのようです。素晴らしい取り組み。
ジンジャーさん、普通にしゃべるだけで品のない単語がダダ漏れなんだけど、その辺は大丈夫なんでしょうか。



エネルギッシュでポップなレコード。上出来。
正直なところ、17歳当時のような没入感はもうないな。レコードを通して聴いていて、時々にやりとする。その程度です。


2013年12月20日金曜日

大きな子どもの思い出

冬の寒さにやられておる。
寒すぎるし寂しすぎる。ここは最果ての地ですか。
ああ。年中半裸で軒先をうろうろしている人たちがなつかしい。

気象は人の生きようを変えるだろうな、と思う。
雪国の人はがまん強いとか。もうそれはがまん強いでしょうよ。
暗くて、濡れて、芯まで冷えてしまう世界に住むひととは、きっと強いでしょうよ。


2013年12月15日日曜日

メイナード・キーナン師周辺が妙に活気づいている件

まさか1年間に三回も師の話題に触れることになろうとは。

A Perfect Circleのライブ盤がリリースされておりました。どうもやっぱり、上手ですね。この人たち。ライブ盤のほかにコンピレーションやらも出ていて、楽しみな限りです。

やっぱメイナードさんの立ち位置はここ。

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20曲も入っているし大満足なレコード。欲を言えば"3Libra's"をちゃんと歌ってくださいよろしくおねがいします、ということくらい。


2013年12月9日月曜日

英語の勉強をしようと思ってあっさり挫折する

2年ぶりのとーいっく。これがまた全然できねぇでやんの。
何言ってるかさっぱり分かんねぇ、とか、あー時間がたりねぇ、とか。学生の頃の戻ったようでうんざりしました。もう少しできるかと思って期待していたけれど、期待だけではついてこないのが成績です。そんなことも思い出した。

あれだ。ちゃんと勉強せんといかんな。と、当たり前のことを痛感するわけです。

でね。こんなに洋楽聞いてるのに、英語を能く解さないのだろう、と不思議に思うわけです。そして歌詞を聞き取るように頑張ればいい、とどこかで読みました。
なるほどね。ということで、

2013年12月1日日曜日

2012年の温室効果ガス排出量をちらちらと眺める

なんだかきちんとした分析をしたいものよのう、と思っているのですが、そんな時間もツールも能力もありません。ただ数字をいじって一人で悦に入るくらいが関の山です。
昨年(COP18レヴューやら11年排出量やら)に引き続き、今回もざっくりと見ていきたいと思います。

ということで、ニュースにもなってましたが出てます。速報値ですけど。
日本の温室効果ガス排出量の算定結果(環境省)
最近の官公庁の資料は見やすくてよいですな。

2013年11月24日日曜日

日記のテイでAudivanaとAmarraの間を徘徊する

なんだか冬になってしまったのにまだ冬眠はしてません。ベトナムからうっかり降りてしまった佐渡の漂鳥といえばたぶん僕のことだと思うんですけれど、越冬できるかどうか不安は尽きません。
てんとう虫がうちで越冬しようと大挙して転居してきましたが、いちおう家賃を払って居を構えている身として、断固として領有権を主張したいところです。

そしてスタットレスタイヤを昨日購入し、車の維持費もバカにならんよな、と痛感。ベトナム人はスタットレスという概念すら知らないはずだ。そういえば軽自動車の税金が高くなるだの何だの世間では言われていて、普通車を所有している人間としては高くしたれや、と思うわけです。規制緩和論者であります。親米派です。
百歩譲って、従量制とか従排気量制とかにしたほうが納得しやすいだろうと。

でもそうすると年金生活者のみなさんが苦しいのかもしれません。佐渡は軽自動車もご老人もすんごく多いので。本日もエラいことになっている運転ぶりをまざまざと見せつけられ、もう運転されないほうがいいと思われる方も相当数いらっしゃるのは確実なのですが、それでも地方では市民の足だからなぁ、という難しい課題が転がっているように思われつつ、どうでもいいわ、と思うのでありました。

超低速走行はまだしも右にウインカー切って左に曲がるとか是非ともやめていただきたい。
オレにフェイクを使ってどうする。

2013年11月19日火曜日

燃え盛る大型ふとんかごを囲み、暖を取りつつ考えた

手を取り合って輪になって、マイムマイムを踊り狂いました。特に恋とかは生まれてないみたいです。火の気はないと思ってたのに。あれ可燃物だったのか。知らんかった。

※参考画像:大型ふとんかご

というところで多方面にご迷惑をお掛けしました。仕事を間違えた感が強い今日このごろ。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。佐渡は現在雪おこし的暴風雷雨ときどきあられな感じです。この世の終わりみたいです。くっそさむい。

一連のやりとりが過ぎ去って、やっぱお金を使う側の力量が大切だぜ、と認識を新たにしました。土木技術者としてのスキルが圧倒的に欠落しています。修士は哲学研ってのも言い訳にならない年頃になってきました。
設計者は設計根拠を示せなくてはいけない。お金を使う妥当性を示さなくてはいけない。ああこれ、なんだか修論のときに格闘してた「応答責任論」みたい。

2013年11月17日日曜日

Different kinds of "Calling you"

あークソ忙しかった。
ジェフ・バックリィを最近聴いていて、"Calling you"をカバーがあって、いいな、と思ったので。検索すると実にたくさんのひとがこの曲をカバーしてて、ちょっと面白い。


ここ数日頭のなかで"Calling you"をオートリピートしといて設計書を直していた。
呼ばれたって振り向きもしたくないくらい算数と物理はキライです。

2013年11月4日月曜日

研究発表は脇において、藻谷浩介さんの講演を拝聴する

先日、林道研究発表会というごくマイナーな発表会に出席したわけですが、まさかの基調講演で藻谷先生。俄然、興味はこちらに。

最近研究発表点数が減少していて、来年はお前ら頑張れとエライ人が仰っていました。発表者と聴衆の多くは行政関係者なわけで、その願いは残念ながら聞き届けられず来年以降ももっともっと減少するでしょうどうもお疲れ様でした、というところです。
人員や旅費や事業費がタイトになっている状況でなぜ余技に過ぎない技術研鑽に割く時間が増えていくのか、教示頂きたいものです。それが研究というものでありましょうし。
先方もお仕事なんでしょうが、なんだか空疎ですね。こういうのって。


藻谷浩介さんといえば「デフレの正体」。ハノイのJICAベトナム事務所には共用の本棚があります。事務所はボランティアや職員、専門家が年中出入りしていて、読み捨てた舶来の書籍が放置されていています。いつぞやのハノイ出張の際に発見。もちろん日本語の書籍が簡単に手に入るわけではないのでラッキー。と思いました。よく考えれば電子書籍とかで読めたのか。うん、そうかもしれねぇ。

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藻谷 浩介
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2013年11月2日土曜日

Harem Scaremさん、昔の名前で出ています

胸熱です。個人的に。その報に胸が踊りました。

Harem Scaremの"Mood Swings"は1993年にリリース。楽曲の完成度・ハーモニーとも非の打ち所なしな名盤、が世間的な評価で、僕もずいぶんお世話になりました。
で、"Ⅱ”です。Queensrycheのときはずいぶん罵倒しましたが、こちらは思い入れがありますので。

 

元気そうですね。
眠気まなこにイヤホンねじ込み、”Changes comes around"を聴きながら自転車漕いで高校に向かったものです。うおー猛烈になつい。

2013年10月25日金曜日

ちょっとした前回の補足

前回のエントリー「IPCCの第5次報告書をざっくりと読んでみる回」をざっくりざっくり書いたあと、面白い論考が転がってましたので捕獲しました。
"収束に向かう「地球温暖化騒動」IPCCの報告書はこれで打ち止め?"- JBpress

お上にケンカを売っているゼ!!、という威勢のよさがさわやかに秋を彩ります。
いいですね。こういうの。
コメントを少しだけ。

2013年10月20日日曜日

IPCCの第5次報告書をざっくりと読んでみる回

目をしばしばさせながら読みました。何を今ごろ、という感じですが。

「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書第一作業部会報告書(自然科学的根拠)の公表について
ニュースでも流れたのでご存じの方も多いかと思います。この報告はデータを元に政府間で「事実」として合意されたもの、という程度に考えればいいと思われます。

「ほぼ確実」とか「可能性が非常に高い」とか「高い確信度」とか「中程度の確信度」とか、事実認定に入る注釈がなかなか面白い。ご丁寧に別紙で1ページ使って可能性と確信度に関する説明を設けているあたり気が効いている。予防原則という前提からすると文言の妥当性が焦点になるから、不確実性の扱いにこそ注意は払われるべきなのだろうな、と納得した次第です。
「どれくらい自信あんだよ?」「すっげーある!めっちゃある!」みたいな。
小学生なら下校時のランドセル持ちを賭けた仁義なき戦いに突入するくらいの時間帯であります。

2013年10月18日金曜日

ディエンビエンフーPJの記事の紹介

海外の森林と林業の最新号にベトナム、ディエンビエンフーで活動されていた五関専門家の記事が載るとのこと。
JICAのプロジェクトはおろか、海外の森林関係のプロジェクトって日本にいるとわかりずらい。実は地道なことをしてます。こんなことしてるのか、って興味を持つ人ってたくさんいると思うんですけれどね。こんな働き方してみたい、とか。
興味のある向きはご一読を。

2013年10月14日月曜日

Haruka Nakamuraさん、HipHopに寄り添ってみる

添うて好いかは知らぬがな。



秋の日に気持ちのよいレコード。ドライブにもよく合う。
Harukaさん、ちょっとした変化を遂げていて、一部で物議を醸し出しているみたいで。

2013年10月4日金曜日

やまもと先生に触発される

TTPのことはよく知らんのです。自分林業なんで。

元切り込み隊長ことやまもといちろうさん。投資家だったりコンテンツ制作だったりしている方だったような気がするけれど、多様な芸風でまったく感心しきりです。

TTP関連の農家の主張がまったく同意できなくて萎えるーやまもといちろうBlog
ふぅむ。

オレ、ハイソなベトナム暮らししてたから、7,000ドンじゃなくて12,000ドン/kgくらいの米買ってたな。なにしろハイソだったから。
12,000ドン/kgというと60円/kgくらい。今は400円/kgくらいのこしいぶきを食してます。高いな。こうして考えると。
それはそうと、今年の新米は店頭に並んだかしら。

2013年9月29日日曜日

再び走り始める

骨折から一月半にして。

帰国後3ヶ月で衝撃の3.5キロ増。意外なところで過去最高を更新した。
なのでランニングを再開。帰国後しばらく走っていたんだけれど、ヒザが痛くなった。いつも痛い十字靭帯のほうではなくて、膝頭のほう。たぶんここ2年バイクばっか使っていて、筋肉が弱ってた。痛いな痛いな、と思いながら走っていて、コケて骨折、と。
これは完璧な悪循環です。
痛みも感じないようになってきたし、ヒザ周りの筋肉もいくらか戻ってきた。

天気が悪くなるまであと2ヶ月。ひまみて走ろう、と思う。
増量してるのでケガに注意なんでだけれども。

日本食がうますぎるというか、ベトナム米のペースで日本米は食ってはいけない。彼の地では、一食ボール一杯たべてたからな、たぶん2合くらいは食べてた。

そしてこれから新米ですよ。困るよね、ほんとに。こういうの。

2013年9月25日水曜日

Queensrycheさん、ぱっくり割れる

久しぶりにのぞいたら、お家騒動してました。
まったく、なにやってるんでしょう。
どうせならクイーンとライチに別れればいい、と一瞬思ったのですが前者に巨額の賠償請求が課せられるのは火を見るより明らかです。困ったことです。

ああ、昔は「クイーンズライチ」だった気がするんですが、「クイーンズライク」に標記が変わったんですね。僕はずっと王女のライチ≒楊貴妃のことだろ?と思い込んでいました。そもそもライチは桃なのか、というもっともな指摘はことごとく却下だ。まずは無声音の「ク」の練習から始めたいと思います。

"Ryche"は”Reiche"のモジリだ、なんていう話あり、これはドイツ語で"Empire"に相当する単語だそう。「王女の帝国」です。なんだかつよそうです。
むしろスティーブ・ライヒからとったんだぜ実は、と凄んだほうが、現代音楽っぽくてミニマルっぽくてプログレっぽくて無駄にカコイイ気がします。
もちろん真相はさっぱりわかりません。


 

余談だけどジャック・ジョンソンって気持ちいよね。ほんと大好きだわ、俺。

2013年9月23日月曜日

林業専用道から遠くはなれて

ええ。far beyond です。そんなでもないんだけれど。
「林業専用道ってなぁに」のつづき。

森林整備や「もうかる林業」が大事なのは同意します。
ところで、なにが森林整備や「もうかる林業」に繋がるんだろう。

林野庁は路網・担い手・所有(経営)が大事であるという。前回散々おちょくったフォレスターは森林計画ができる人、あるいは彼らをサポートする存在として位置付けられている。林野庁的にはな。路網密度の向上と地域の森林プランナーの養成、が僕の視点からはよく見える。

そして林業やらんか?、って協力隊の帰国手続きの時に言われてもなんのことかみんなわかんない(「時間の消費と熟練と兵隊狩り」参照)んで、わざわざあんな場所に出向くんだったら、おとなしく二本松か駒ヶ根に行ったらいいと思いますよ担当者様。バカにされます、よ。

2013年9月16日月曜日

林業専用道ってなぁに。

研修いってきた。

未開の領域である林道担当になった。何も知らない。とりあえず研修いってこい、ということで。そんなことを言えば、学生のころはまず林業を仕事にするなんて思ってなかったから、測量さえマジメに学んだことないんです。単位を取らなかったというよりも、積極的にフフン、と鼻で笑いながら講義を去りました。
で、うっかり林業で就職したばっかりに就職後、死ぬほど後悔しながら死ぬほど測量しました。なので周囲測量はわかるけど林道の法線とか設計とか、よくわからない。三角関数つかうようなやつは。そもそも僕は文系なので数字がキライです。
人生万事塞翁が馬。


またこの空白の2年間、日本では知らないうちに「林業専用道」なるものがひっそりとローンチされており、なんだそりゃ、といささか憮然としたところでもあります。さらに「フォレスター」などという官許の資格も新たに創設されるとのことで、制度体系の変化を肌で感じている昨今です。みなさまいかがお過ごしでしょうか。


木こりはフォレスターではないのか、国からして横文字カコ(・∀・)イイ!!かよ、スバルの宣伝かよ、農家もそのうちふぁーまーになるのか、等々、胸の内に渦巻く罵詈雑言をグッと飲み込み、微笑みを携え、時代の移り変わりを生暖かく眺めて参りたいと存じます。

どうも、拙速のきらいがありますな。日本という国は。

2013年9月8日日曜日

Antony Hegartyさん、私は魔女だ、と白状する

7.9.2014追記:
前の動画が削除されたため、"Epilepsy is Dancing"の動画を張替えました。
こちらの動画もなかなかよい。アントニーのシルクのような声にうっとり。

まあ、知ってたけどな。


夏休み。失われた時間を埋めるが如くレコードショップを徘徊。
街ゆく人はうだるような暑さにうんざりしている風情で、それは確かに暑いんだけれど、それほどでもない。いかに暑かろうと風があればいいではないか、と思ってすたすた歩いた。むしろコーヒーショップの冷房に閉口したくらいで。

みんな分かってない。大事なのは気温でも湿度でもない。日陰と風とハンモックだ。


そしてこれから、季節は冬へと転落する。まったく恐ろしいことである。
身体のどこを探しても「カラダが夏になる」ほどの崩壊熱は期待できず、あとひと月ほどで恐慌を来したのち、ひっそり静かに冷温停止が完了する見込みだ。
迫り来る秋の気配に怯え、サイゴンの熱風を懐かしむ昨今。みなさまいかがお過ごしですか。


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何度も言うがマツコじゃない。
ルー・リードをして「天使の声」の言わしめた方のマツコです。


2013年8月26日月曜日

薪能:異形性/非日常性

佐渡には能舞台がたくさんあるんです。
渡越する前にも3年ほど佐渡に住んでいた。でも行かなかった。
今回は行った、というよりもお手伝い。
高校の時分、課外学習で能狂言を見学にいった。開始後しばらくして、後頭部を強かに殴られたのが最期のイメージ。客電がつくと同時に目が覚めた。悪いやつがいるもんだ、まったく。

なまなかな気持ちで行くと、再び記憶を失うに違いない。
まあ、そのように二の足を踏んでいたわけです。

2013年8月24日土曜日

『おどろきの中国』を読みながら、カンボジアのことを考える

いつもどおり、作品の内容には一切触れずに書いていく読書感想文。

ー清水に関しては急激な右旋回はしなそうだな
御師の言葉。リトマス試験紙的につかえそうだ、という程度のニュアンスであったと記憶している。定かではない。いったい僕を何に使うつもりだったんだか。
ちなみにうちの研究室は『前衛』が置いてある、左旋回の弧を描き続ける永久機関のような異質な場所であった。


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本作は『不思議なキリスト教』に続く、橋爪大三郎、大澤真幸、宮台真司の鼎談。ちょうど2年前、派遣前訓練の講座で橋爪大三郎が講師として招かれていて話を拝聴することができた。あらずいぶんなビックネームを呼ぶんだな、と思って聴いてたけれど、とても初歩的が多くってあまりおもしろくなかった。
なまいきいって橋爪せんせすみません。でもとなりのひと、寝てました。

例えば日本人は無宗教か、とか。日本人コミュニティで暮らしていると疑問にも思わないことが海外では問われたりもする。だからこういうことを考えておいて損はない。
この本では大澤得意の「第三の審級」にうまく話が落ち着いて、きれいに終わったね、という印象。そもそも「第三の審級」はキリスト教と折り合いがいい。というか、キリスト教そのもの。そして宮台の沈黙が不気味。
講座もこれくらい突っ込んでくれると面白かったのに。


2013年8月11日日曜日

Walking in the natural cedar forest in Sado island

※ This is the entry "石名天然スギ林を歩く" translated in english.


     After coming back to here, to keep this forest add our office's task and I went here last week to patrol. Last time I worked here before going Vietnam in 2011, the modifying walk of this forest was on going.  To me, this is the first time to visit the forest after modified and I found it so nice.
   So, this time I introduce all my friends about this forest.


2013年8月10日土曜日

石名天然スギ林を歩く

わずか一週間で足のヒビがレントゲンに写らなくなった。
持ち前の驚異の回復力なのか、たまたまゴミが写っただけじゃねーかという疑念もあるが、ともあれ順調に痛みと腫れが引いてきているのは嬉しいこと。びっこが少しずつ大げさではなくなってきた。


とは言え、事務所でたらだらするのも面白くないし本意ではない。仕事はあるので石名天然杉に行ってきた。遊びじゃないです。遊歩道パトロール。
そろそろスギ花粉の時期じゃないので怒られまい。いや、そもそもここ天然林ですし。

まずは場所の紹介から。

2013年8月4日日曜日

アカシアの苗木をつくる

ケガしてるときくらいしかちゃんと更新しないんじゃないか、オレは。


おばちゃんたちが苗木の処理をしていている写真が最後までとれなくて。
なのでご紹介。ベトナム生活のなかで最後のエントリーになると思う。いまのところはな。苗木と作ったあとは「アカシアを植える」を参照のこと。

写真の撮った順番はごちゃごちゃ。一連の作業の記録、ということで。こういうのも2サイクル居たからこそできるわけでね。どこかの写真とかぶってたらごめんなさいね。おほ。

2013年8月3日土曜日

さすがに雨が多いんじゃないかしらん


ずいぶん降りましたね。佐渡も降りました。
幸い、他所と比較すれば比較的小さな被害であったかと思います。山陰をはじめ、県内でも本土はずいぶん災害があったと聞いております。心よりお見舞い申し上げます。

2013年8月2日金曜日

多崎つくるさんを読み終えたにょ

足が痛くて文字通り足止めを食っているのでブログでも更新するよ!


やっぱり沙羅みたいな役回りの女の人は消えてしまうんだよな。キキみたい。やれやれ、だ。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
村上 春樹
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村上の小説を読むといつも、「男の人ってどうしていつまでもなくしたものを探すの?」という知人の言葉を思い出す。なくしたなんて信じたくないからだそれは。あたりまえじゃないか。

2013年7月15日月曜日

昼下がりのロックンローラー

結局オマエは死にそうな人か死んだ人が好きなんだろ、とロックを解さない知人に言われたことがある。もし悲劇性を称揚できないのなら、シェイクスピアのどこを見たらいいんだい?という気の利いた返しなどできるはずもなく。
なんか同じ話を繰り返している気がするけれど、この際気にしないことにする。
順調におじさんになっているということだ、つまり。

2013年7月9日火曜日

ちょっとした感慨

相変わらず、バタバタしている。
わーっと2年ぶりのご挨拶や飲み会をして、意外とあっさりと仕事はじめもして。7月中に設計書は組み上がるのだろうか、はたして。やることがある、というのはいいことだ。
でも日本の情感を味わう時間もほしい、というのはわがままだろうか。

2013年7月4日木曜日

再び池上へ

一時帰国したときも詣でたので、約一年半ぶりくらいですかね。
割と抹香臭い種類の人間なので。

2013年7月1日月曜日

Nelson兄弟、おなかが出ても活躍中

周囲からは太った?という声と、痩せた?という声が半ばしております。
実態として帰国して増量中です。おなかもいくらか出たかもしれません。

昨日、レコードショップを徘徊しまして、Nelsonがひっそりと新譜を出していたのを発見→華麗にスルー。ちなみに購入したのはAlice in Chainsと高木正勝の絵本つきのレコード。

2013年6月29日土曜日

僕らが物語を必要とする理由

「おやすみプンプン」を4冊大人買い。物語は急転直下、夢も希望もないエロ漫画と化していた。なんでこの本を手にとったのか。どうしてイケダハヤトの本があんなにたくさん置かれているのか。服屋の店員さんはなぜあんな奇抜な髪型と服装をしているのか。
日本には不思議なことがたくさんある。


2013年6月23日日曜日

時間の消費と熟練と兵隊狩り

帰国。そしてバタバタ。
帰国の感想はいろいろあるんだけれど、帰国後研修について、うーん、と思ったので。

母校はある時期になると制服を来た自衛官の方が「幹部候補生募集」のためにいらっしゃっていた。林学科なのに。僕らはそれを「兵隊狩り」と呼んでいて、なんだかそれを思い出している。

2013年6月18日火曜日

さよならハノイ

順調にくたびれているハノイ8日めにして最終日。
細切れの行事。直射熱というより輻射熱。じわじわくる暑さ。
体調はここ4日で最悪を更新。

日本に帰っても休む時間ないので、とりあえず来月までは走り続ける。
持続可能ではないぞ。これは。


2013年6月15日土曜日

青空のハノイ

結局最後まで好きになれなかった首都ハノイ。
いつもどんより曇ってるし、夏は暑すぎるし冬は寒すぎる。空気が汚すぎる。
2年前、東京が20度くらいで、ハノイが34度。
蒸し焼き状態。来るたびに体調を崩す街。



すでにハノイに到着してから4日経ったんだけれど、これが日々好日。どうしたことか。
青空のハノイなんて、ハノイじゃない。

おかしいなぁと思いつつ。ハノイの日差しを浴びる。
それでも今回もしっかり風邪引いたんだけれども。

2013年6月12日水曜日

エンパワーメントとかいう上から目線と、

訓練中の講座にボランティア・スピリットというものがある。ボランティアをするためには魂を「かん養」しなければならないなんて、タチの悪い冗談を一体誰が思いついたんだろう。
"attitude"なら語れる。でも"spirit"なんて語れない。僕の中にそんなものはないから。

2013年6月9日日曜日

そして水浸しの街を離れる

2年前にも同じ構図の写真を撮ったんだけど。最後にもう一度。

相変わらず運河だろうが田んぼだろうがエビ池だろうがことごとく水浸しのメコン・デルタ。
なんだか感慨深い、わずか1時間のフライト。

2013年6月7日金曜日

The last day on U Minh


最終日もやっぱり停電。ボン、と。
ほんと、停電はウミンの特産だねぇ、と呆れると、周りが笑う。

2013年6月6日木曜日

オレと関わった人間は泣いたら許さん

絶対にだ。

メーナード・キーナン師、Queenをカバーす

またしても師の話題。
メイナード師率いるPusciferがQueenの"Bohemian Rhapsody"をカバーしているとのこと。早速見に逝って参りました。これがまた相変わらずの変態クオリティを叩きだしていらっしゃって素敵です。

2013年6月3日月曜日

その空の大きさをふりかえる

最後のアカシア植栽のお手伝い。

暑さにバテたり、イケナイお水を飲んでお腹を壊したりした日々からはや、幾星霜。
2年だし霜はおりねぇな、ここ。


2013年6月2日日曜日

きらびやかなメンツでシブいことしてるThe Winery Dogsさんたち

ビリー・シーン、マイク・ポートノイ、リッチー・コッツェンなんて。
なんとスーパーバンドなことでしょう。

 

これは、かこいいね。変態ぽくて。
足して3で割ってプログレ・メタルが出てきたらどうしようかと思った。

2013年5月31日金曜日

2013年5月25日土曜日

Google earthとGPSでウミンの森林をめぐる

離日前、唯一の好プレー。カメラの購入。こいつ、なにしろ頑丈でウォータプルーフ。海水にもウミンの強酸水にも負けずに2年間頑張って働いてくれた。そしてこいつのもう一つの特徴はGPSが入っていること。今では特に珍しくもないのかな。ログを取れる。
ハンディGPSなんて買うお金ないからね。十徳ナイフみたいな扱いです。精度もそんなに高くないし。

林学にはリモートセンシングという分野がある。遠くから判断する。一般的に林は広すぎるしでかすぎるので、わかりづらいし歩くとつかれるし時間もかかる。だからなるべくオフィスで座ってラクしようぜ、というのがこの分野のもっとも的確かつ不純な説明となりましょう。
可視光線から赤外線まで、様々なツールを駆使して樹種や樹高まで写真で判断してしまおうという、ものぐさこの上ない技術分野です。僕こういうの大好きです。

2013年5月21日火曜日

メラルーカを間伐してみる⑥(最終回。ウミンモデルの作成、展望も少し)

14/10/2013 追記:
間伐試驗はいろいろ長くなったのでアーカイブできるようにしました。かぶってますがすみません。

①課題の整理 
②設計
③実施
④結果
⑤損益計算
⑥今後の展望とか   ←イマココ



感動の最終回である。大団円である。一人っきりのな。これまでの経緯は下記。

①課題整理
②設計
③実施   
④結果 
⑤損益計算 



写真はメラルーカ植栽地の樹高測定風景。
ワーカーさんに写真とって、というとこうなる。先っちょ抑えるから待って、といっても待ってくれません。僕が撮って!って言う前に撮り終わったわー、って言われます。


一連の間伐試験を基に「ウミンモデル」を作成。そして今後の展望も。

2013年5月20日月曜日

黒っぽい歌声のあれこれ

オマエどうせメタルかロックしか聴かへんのやろ?という謂れの無い蔑視に抗うべく、最近耳を惹いた女性ボーカルをご紹介。


まずはLianne La Havas。僕のブログの題字に拝借させて頂いたAqualung先生がピアノでツアーに参加しただとか。あら、違ったかな。僕はなんで知ったんだろう。
どっちにしてもAqualungさんはまず自分のレコードを作るべきだ。

 
か、かわいい。そしてライブ楽しそう。

2013年5月19日日曜日

メラルーカの間伐をしてみる⑤(で、もうかるの?)

14/10/2013 追記:
間伐試驗はいろいろ長くなったのでアーカイブできるようにしました。

①課題の整理 
②設計
③実施
④結果
⑤損益計算  ←イマココ
⑥今後の展望とか


 
我が社の駐輪場兼集会場兼酒盛り場の屋根の吹き替え。メラルーカはこんな風に使われます。メラルーカ材はこんな風にぐねぐねしてます。そもそもまっすぐな木材ってない。うまいこと使う。
だからなんだっていうのよ、ずっとそうやってやってきたじゃない。

①課題整理
②設計
③実施   
④結果  につづきまして、損益計算。
最終回かと思われたのですが、やっぱり長くなったのでもう一回。

そして、データを洗いなおしていたら凡ミスを発見しました。いい意味で。ほんと凡ミス。ちょっと安心した。つーかオレの嘆きを返せ。いや、申しわけござらん。

算数嫌いな僕にこういう仕事をさせてはいけない。そもそも本来こういう煩雑な業務は敏腕秘書がやるべきであり、僕は一貫して敏腕秘書に対し白目を剥きヨダレと訓戒を垂れ流しつつハンコを押す、という役回りを切に希望している。この際コピーロボットでも可。
さしあたり敏腕秘書を欠いた状況なので自分で修正。よかったら修正した④結果を見てやって下さい。

2013年5月16日木曜日

彼女たちは踊り続ける 〜サパ〜


サパは首都ハノイから汽車で8時間、ラオカイ駅から車で1時間。カマウから直線で1,500km。ルート検索の大家、googleさんによると2,037km、徒歩415時間だそうだ。僕はカンボジアとタイとラオをぶちぬいて歩くらしい。「注意-このルートには歩道のない道が含まれている可能性があります」…歩道のない道、とな。
いや、コンピュータというやつはまったく愚直でかわいいやつですねいい加減にしろ。

標高1,600mの街。山の中だ。冬に雪が降るわりとベトナムで珍しい地方。それでもバカンス大好きフランス人がこの場所を発見した、という。

2013年5月12日日曜日

2013年5月9日木曜日

インドシナ半島をめぐる地政学的妄想。

サパいってきた。たぶん最後の旅行。

サパは中越国境のラオカイ省にある。地球の歩き方に駅から3キロで国境、とあったので記念に行ってきた。ゲートの向こうに橋があって、その向こうは中国。ほほう、と見ただけ。
僕は南の端に住んでいるので、北部の地理はよく知らない。行ってきてなんだけど、どのへんよ、というところでgoogle mapさんを召喚。こういうのは行く前にしたほうがいいよね。
知ってる。そんなこと。

2013年5月7日火曜日

考えてみて、やっぱりそれには乗れないと言ってみる

一応、補足というかなんというか。
ビズップヌイバのエントリーの続きですよこれはまさに。誰がなんと言おうと、だ。

あんまり生態学とか生物多様性の議論って好きじゃない。学生の頃からそうだった。生態学ってかっこいいな、って高校生のころは思ってたのにな。なんでだろう。オオクボ先生お元気ですか僕は元気です。今回はそのことについて少し考えてみる。

今回使用するテキストはWWFさんの「生物多様性の重要性」
ふむ。金かかっとるな。このページ。さすがは天下のダブダブはんやで。

2013年5月6日月曜日

多様性/固有性 〜ビズップヌイバ国立公園〜

「ブオン・コクヤー・ビユップ・ヌイ・バーにいってくるわ」
「おー、ブオン・コクザー・ビズップ・ヌイ・バ―ね」
同僚との会話。表記はVươn Quốc Gia Bidup Núi Bà。読み方だけが違う。メコン・デルタ訛りで云ったのにハノイ方言で返された、33歳の雨季、のはじまり。

メコン・デルタでは"g"と"d"と"v"が"y"に近い発音になります。 たまに"r"も "y"。"y"はもちろん"y"。やゆよ、多すぎ。南部はにゃーにゃーベトナム語。

2013年5月4日土曜日

ベトナム語と漢字文化、視線のはなし

先日、内田せんせがこんなことをつぶやいておられ、遅ればせながら脊髄反射。
遅せぇ。

せんせは英語が現代における支配言語である事実を踏まえ、大企業がエイゴエイゴしている昨今の状況に疑問を投げかけておられます。このツイートだけみると何が何だかわからないけれど、せんせのご意見には賛成です。
僕にとって日本語はとても心地いいし、日本語を離陸してしまったコスモポリタン日本人やコスモポリタン日系会社は、一体どこに向かうつもりなんだろう、という素朴に思ったりもします。
が、本論とは何の関係もございません。せんせのご主張につきましてはツイートをご覧下さい。

2013年4月22日月曜日

メラルーカの間伐をしてみる④(けっかはっぴょー)

14/10/2013 追記:
間伐試驗はいろいろ長くなったのでアーカイブできるようにしました。

①課題の整理 
②設計
③実施
④結果  ←イマココ
⑤損益計算
⑥今後の展望とか



(5/19追記)間違いを発見。間伐後の立木密度を間違えておりました。グラフ等作成時にはすでに気づいて修正していたので変更はありません。最初に作った間伐結果概要を修正せず、勝手に悲嘆に暮れながらエントリーを書くという極めて難易度の高いプレイをしておりました。お詫びして訂正します_(._.)_

サビ臭くてちょっとしょっぱい。

①課題整理
②設計
③実施   につづきまして。

ええ。仕事しに来たんですから、ベトナムに。
お気づきのとおり、一連のエントリーは会社に出す報告書の下書き/メモ。ベトナム語に翻訳するのが苦痛。しっかりまとめて帰りたいと思います。

さて。アウト・オブ・コントロールな状況に陥った間伐試験地造成。
こんな感じに結果はまとまった。

2013年4月17日水曜日

Thom Yorkeさんに引き裂かれる

Atoms for Peaceのレコード、AMOKが出ておりますですね。これは、難しい。


一聴して、これはRadioheadの前作の延長線上の作風、とみました。そして、レッチリのフリーさんの仕業と思しきベースのブリブリ加減が心地良い。作り込まれた音はヘッドフォンで聴く面白い。エレクトロニカ的な意味で。
アンビエント・ミュージック、なのか、これは。

2013年4月16日火曜日

4年後のあれこれ

09年バージョンの僕にばっかり語らせるわけにはいかない。
13年バージョンにも。僕から見たここ4年の話。

2013年4月11日木曜日

鼠食・犬食・モラリズム

間伐の間、朝5〜6時に支所・U MinhⅡに出勤。本所へは午後から社長出勤をかましていた。誰よ毎日くるこの外国人は、っていうのにはいいとして朝昼のめしを施して頂いた。外人だって腹は減るからね。ありがたいことです。

さて、U MinhⅡ。職員はもちろん男だらけ。男汁溢れる職場である。
そこに工学部的悲哀を感じるが、当人たちはけっこう楽しそうである。

工学部、と書いてふと思い出した。
学科内の女子率わずか2%という事実に目頭を熱くしていた彼は、今元気にしてるだろうか。女子など皆無であります!と嘆く彼には慰める言葉が見つからなかった。女人禁制の、これまた異臭漂う下宿で交わされた会話である。
正直なところ、機械やら数学やら、選んだ学科でもう自業自得だろう、という気はしたものの、もちろんそんなことは言えなかった。当方も林学だったわけで。
そう、そして彼らはついに大海へと泳ぎ出たのだ。

あるいは「合コンしたくない大学ワースト2」という素敵な勲章をぶら下げた大学において。思えば春先の農学部キャンパスには、三週間ほど食餌にありついていないハイエナのような目をした工学部生が群れを成し押し寄せ、かつ、無意味にたむろしていた。今でも府中界隈で目にすることができる、春の風物詩である。
男子の草食化が叫ばれる昨今、国宝とはいかぬまでも無形文化財くらいで手厚く保護したほうがよいのではないか。

2013年4月8日月曜日

読書ノート「良い死」立岩真也、の再録

※探しものをしていて、mixiがそのうち潰れるような気がしてきたので救出。探してるものはこれじゃなかったんだけど。文章があおいな。恥ずかしすぎるところ、意味が通りにくいところは適宜修正を加えた。

良い死
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立岩 真也
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尊厳死法案は昨年国会に提出されるやらなんとか報道された。どうなったのかよくわからない。政権交代で潰れたのか。話題になったのは事実で、下は中日新聞の特集。
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2013012902000140.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013020502000143.html
不正受給は言うに及ばず。4年前のエントリーだけれど、なかなか今日的だったので。
当時は麻生さんが首相だったんだなぁ、と。

なお、mixi社におかれましてはいつ畳んで頂いても結構です。どうもお世話になりました。

2013年4月5日金曜日

メラルーカを間伐してみる③(選木と伐採)

14/10/2013 追記:
間伐試驗はいろいろ長くなったのでアーカイブできるようにしました。

①課題の整理 
②設計
③実施  ←イマココ
④結果
⑤損益計算
⑥今後の展望とか



その①(課題整理)、その②(設計)に引き続き。


というわけで仕込みは終わった。ひたすら汗臭い現場写真とともに伐採を振り返ってみたい。

間伐するからチェンソー貸して。とお願いしたら、ない。という。そんな林業会社があってたまるか。しかし、どうも本当にない。え?
公社は立木で森林を売却する。買手は森林を伐採し搬出する。公社の実質的な仕事は植林だけ。チェンソーはいらない。
んじゃ、伐採は?と訊くと、ナタで。細いから大丈夫、人足出すし、と仰られる。

2013年4月3日水曜日

Sigur Rósさん、変貌す。

回帰、なんだろか。更年期障害なんだろうか。
これは一体どうしたことでしょう。


ピースフルなここ数作の平穏をブチ壊す、禍々しいばかりのヘヴィな音像。
ギターのボウイング奏法ってこうやってやるんですね。これも6月リリースか。
http://www.sigur-ros.co.uk/

2013年4月1日月曜日

メラルーカを間伐してみる②(設計、もしくは迷走)

14/10/2013 追記:
間伐試驗はいろいろ長くなったのでアーカイブできるようにしました。

①課題の整理 
②設計 ←イマココ
③実施
④結果
⑤損益計算
⑥今後の展望とか




森林の伐採(主伐)のことをベトナム語で[Khai Thác]という。これは漢字起源のベトナム語(漢越語)で、漢字にすると「開拓」になる。なんだか屯田兵でも出てきそうである。
カ(ァ)イ・タク↗と、かわいく語尾を上げて発音して頂きたい。



間伐っておいしいの?っていう人たちに囲まれているので設計書を作ります。
実際のところ、そういう施業があることは彼らは知っているし意味もなんとなく分かっている。
形とか考え方を残しておくのが大事。聞き届けられるかどうかは別として。


2013年3月29日金曜日

メラルーカを間伐してみる①(課題の整理)

14/10/2013 追記:
間伐試驗はいろいろ長くなったのでアーカイブできるようにしました。

①課題の整理 ←イマココ
②設計
③実施
④結果
⑤損益計算
⑥今後の展望とか



前回、事前調査をやったワタシの林。




で、調査結果はこんな感じ。

2013年3月28日木曜日

逡巡なら支持する

同じ口が「グズは嫌い」とか云ったりするんですけど。
支離滅裂な僕を見つけたら、何も云わずにグーパンチで。

あんまり考えていることは変わっていない。
30過ぎてそう簡単に変わってたまるかという話である。
http://stilllife-vietnam.blogspot.com/2012/01/blog-post_02.html

2013年3月24日日曜日

Jaimie Cullumさんはビール飲みながら作曲中。

CMの話です。

あーひるまっからビールが飲める生活したい。
それはつまり今だろ、という真っ当な指摘はひとまず措け。
正しすぎてツラい。いや。違うんだ。そうじゃない。



2013年3月11日月曜日

森林火災、多発中


日本だと山火事。林は山にある。
でも、この平らな土地では山火事とは呼びにくい。森林火災、だ。

メコン・デルタは11月〜5月が乾期。気温が高く乾燥している。海が近いので風もある。森林火災のシーズン。2011-12シーズンは1件、0.6haの被害だったけど、12-13シーズンは既に4件、いずれも数ha規模の火災が頻発している。
気になるのは、うち3件がこの2週間の間に発生していることだ。

2013年3月10日日曜日

ありちぇん、レコード出すってさ。

ずいぶん賑やかです。ええこっちゃ。

グランジの4巨頭がこの2年みんなレコード出したんだなと、ブログを書きながらも妙な感慨に浸っております。Foo fightersは残党扱い。Pearl Jamは好きじゃないなのでどうでもいい。
なんでアメリカ人はみんなPearl Jam大好きなんだぜ?退屈だろ?


リーダートラックの"Hollows"が公開済み。
公式PVあるんですけれど、例によってグロかった。
音楽どころじゃないPVを作るというのは、一体どういう神経か。



なのでファンが作ったものを。

2013年3月8日金曜日

補論−1 森林認証制度のポジショニング

森林認証について少し。少し自分の整理がてら。
北部・中部へ③で思いついて書きなぐって、忘れてた。半年放置とか、余裕です。
つまりこれは、アレだ。備忘録的な、アレ。

細かい説明はFair Wood Partnerさんに預ける。しっかりしとるなぁ。
今のところ、世界には大きく分けてFSCという認証とPEFCという認証がある。というところでいいだろう。

2013年3月5日火曜日

2つの風景

キリング・フィールドについて触れた文献は限りなくある。映画まである。
カンボジアにはキリング・フィールド呼ばれる場所がたくさんある。僕が行ったのは、プノンペンにある「一番有名なキリング・フィールド」であるにすぎない。

ポル・ポトは政権奪取以降、誰も信じられなくなった、という。
はじめは医師・先生・学者といった知識人。次に疑念が向けられた人々。しまいにはメガネをかけている人々も。俺、アウト。

2013年2月26日火曜日

ボーダーを越える

カンボジア、ラオスを公式訪問。インドシナ半島の南端に住んでいるので北上するとすぐカンボジアである。そしてさらに北上してラオス。
ベトナムは漢字で表すと越南。これをベトナム語で標記すると Việt Namでそのまんまだ。
カンボジアは柬埔寨、ラオスは羅宇。読めん。
ラオスは ラウーLaoだな。こりゃ。


2013年2月5日火曜日

アンプラグドって

なんであんなに流行ったんだろうかねぇ。そんな時代もありました。

Volume 1:アコースティック・カヴァーズ
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ふむ。よのなかではそんなものが手に入るのか。
趣味と実益を兼ねとるな。


2013年2月3日日曜日

めしにかかる偏執的愛情(追記あり)

本日ひるめしにかーばーさーが出たので写真を添付。なんだかさっぱりわからんだろうけど。
醤油ベースの甘辛仕上げ。長ねぎ、というよりわけぎ的なものととうがらしで仕上げる。


ひるめしは社食でたべる。


社食というか、あずまや。
飯炊きのおばちゃんが常駐しており、めしの時間以外はカフェになる。
ベトナムの昼休憩は11時から13時までの2時間。
我が社、10時50分くらいから食べ始める。


2013年1月28日月曜日

旅に出ること/閉じていくこと

日本では仕事柄、じいちゃんばあちゃんと話をする機会は多かった。
あんたは旅の衆かい?よく訊かれた。いいえ、ここに住んでます、と僕は応える。でも、生まれは違うだろ、じゃあ、旅の衆だ、ごくろうさんだね、とじいちゃんは笑う。
今に至るまで、うまく「旅」という言葉のニュアンスが掴みきれていない。
ニホンゴムズカシイ。

以下、平和ボケをかましているベトナムで考えごと。
「旅」の安全について。
パスポートは命の次に大事です、と教わりました。つまり、一番大事なのは命ですよね。

2013年1月22日火曜日

メイナード・キーナン師、知らんうちに前線復帰

昨年レコード出てたんですね。
てっきり稼業のワイン造りに勤しんでいることかと思っていたら。Puciferはメイナードさんの「変態お下劣プロジェクト」というレッテルが貼られている。個人的に。


なんだか楽しそうです。
ディビッド・レターマンさん、一切興味はないけど愛想笑いで紹介、という風情も秀逸。
いいからオマエはズラをとれ。

2013年1月20日日曜日

間伐をしてみる、にあたっての準備

メラルーカ林業では間伐は行われない。というか、植えっぱなし。
果報は爆睡して待つのが吉なのか、どうなのか。


と、いうことで間伐を手がけ(たい)。例によって森林は借り受けた。
2010年植栽のメラルーカ林。4年生。約1ha。向こう10年は伐るなよ、という口約束までは取り付けた。
前にも書いたような気がするけれど、メラルーカは20,000本/haで植栽される。植栽から4年でどれくらいの木が残っているのか?生育状況は?という事前調査。

船で行けたから今回は楽。泳いでったら途中で足つってた。

2013年1月6日日曜日

スイレンの収穫/泥の中にあること

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

ベトナム、カマウ省は相変わらず日中は30度を軽く突破。乾期で湿度が低いのと、朝晩涼しいくらいですかね。米の収穫も最盛期です。何度目の収穫か知らん。だぶん三回目。

朝焼けのウミンを。植林の日は5時起き。